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美味しい手打ち蕎麦の店があると聞いて、会社の同僚と昼にクルマを飛ばして行って以来、
この店の、二八、田舎、生粉打ち、すべて味わったが、私はここは天ぷらを味わう店と決めた。
以来、私は、天気の良い、のんびりした休みの日曜日、天ぷらが食べたくなると、この店へわざわざ行く。
そもそもわざわざ行かねばならない場所にあるが、天ぷらは気に入ったから、わざわざ行く。
蕎麦を味わうとは書かない代わりに、天ぷらは称えておく。
いつもかわいらしい女の子達が、今日は3人もいて、接客していた。
私は、「天ざると田舎天ざるの違いは何?」と、まったく不要な会話を楽しんだが、きちんと二八と田舎の違いを説明してくれた。
二八の更科で育った私は、ここの十割は正直ダメだ。ここは二八でさえも、まだ田舎のように色黒で、食感も口に合わない。
つゆは香りも旨味も薄く、臭みもないのでネギもわさびもこのつゆには必要は無い。
さらに、薬味も入れてもいないのになおただ辛いばかりで、なまじ薬味があるから入れてしまうと、本当にこんな辛いだけのもので食べるのがいいのか、そもそも旨い蕎麦はつゆさえいらず、水で食えという店もあるくらいだから、つゆをあれこれ言っても仕方ない。
この店もつゆはほんの少ししか出ない。これらはここではいつも変わらぬことなので、これがこの店のやり方なのだ。
食べるだけの私も好き勝手にただ感想を書くだけなのだが、毎回気になることをもうひとつ書かしてもらうと、
盛った蕎麦は最後になると、1~3cm程の短いものが随分と現れる。
余すことなく蕎麦の成分を摂れという店主のサービスと解釈するプラス志向な私は、それらを蕎麦猪口に入れて、蕎麦湯とともに飲む。
伝五郎の冷たい肉そば、白濁して固まりかかった油が無数に浮いている。
冷たい肉そばは河北町のみならず山形県内数多く楽しんできたが、どこも一滴の濁りもない透き通ったつゆ。
さしてとびきり冷たくもないつゆにありながら、伝五郎さん、鶏以外の油が混じったか?
大盛りでも、肉の枚数は増えないのか。並でももう何枚か欲しいくらいだ。
そしてつゆが薄い。
冷たい肉そば特盛りがオススメだが、たまにつゆが薄すぎる時もある。
ここは、職場のそばにあれば、毎日日替わりでいろいろ楽しめて、おなかとお財布に嬉しい店だ。
たまに外に出た時に、近くを通りがかった時に、特におなかがすいてる日は、利用している。
職場からはちょっとあって、何とももっとそばにあれば、平日は、毎日でも通うであろう店だ。
手打ちの蕎麦屋だが、メニューは豊富、天ぷら、かつ丼、カレーは当たり前、
焼肉、麻婆、刺身まであり、これ程何でもあるような蕎麦屋は他にはない。まるで食堂だ。
そして何より、値段がお手頃、例えば半かつ丼と半そばセットで500円だ。
ところが、これが、半分なのは蕎麦だけで、かつ丼は普通の一人前だ。
それに半分とはいえ蕎麦がつくから、1.5人前の量なのだ。それがワンコインだ。
これは職場のそばにあったら、毎日日替わりでいろいろ楽しめて、おなかとお財布に嬉しい店ではないか。
では、この店の普通のかつ丼とそばのセットはどうなるか、それはすなわち世間の大盛りだ。
よく見ればメニューにボリューム満点と書いてある。
ボリュームでなくていい人は、半半セットを頼めということなのだが、
そうとは知らずにあまりおなかがすいてないから半半セットでいいやと思って頼んでも、
1.5人前出てくる店だということを踏まえて入店しよう。
そして、もうひとつ踏まえて入店すべきことがある。
かつ丼のたまねぎは硬くて辛い。
おわかりか。
それは、それなりの料理だ、という点だ。
天ざるはじめ、もう何度も入店していろいろ試してみたが、味や腕前のことはもはや言うまい。
天ざるも、天ざる、上天ざる、特上天ざると、3段階あるが、素材や質の違いではなく、海老の本数の違いだ。
重ねて書けば、毎日日替わりでいろいろ楽しめて、おなかとお財布に嬉しい店だ。
日曜の17時過ぎ、天ざる目当てだったが残念なことに蕎麦しか今はできないという。仕方ない。
蕎麦は、見た目更科、私好みだ。
ご店主は、「どうですか、蕎麦細すぎますか、あえて細くしている」と話される。
「いや、ちょうど良い」と答えた。
東京で生まれ育った私は、太いごつごつ、ごわごわした十割の田舎そばは苦手だ。
この蕎麦は、細いというより、平べったく薄いという表現が合う。
そして、短い。つまんだ時に、なんとも軽い。
大盛りに間違いはないが、ボリューム感がない。蕎麦と蕎麦の間の空間がないからだ。
帰り際に尋ねてみると、蕎麦はつなぎを一割足したもの、十一という。
昼間は天ぷらがかなりの人気だという、これは今度は平日の昼間に来なければいかん。
ご店主は、以前は仙台駅前の十字屋という百貨店に入っていたが、今はもうなく、川崎町に移ったが、元々は会津の人間で、
といったことを話してくれる。
店内に大河ドラマ「八重の桜」のポスターが貼られている。
さらに、店の前に駐めてある私の古いクルマについて話しかけてこられる。クルマ好きだとのこと。
しばしクルマの話になる。
蕎麦を食べてた時間よりも、ご店主と話をしていた時間の方が長くなった。
気さくなご店主だ。
私はこうしたご店主が大好きだ。