全店舗クチコミ一覧
尚、当サイトではクチコミの内容について一切保証いたしません。詳しくは利用規約をご参照ください。
昨日、夫婦で食べました。
大震災で周りには店はありません。その中で「手打ちそば」。更科は、まず近隣では食べた事があるのは「たまき庵」くらいです。藪そばの蕎麦自体は東京の三大藪以上のものでした。すばらしいロケーションが一日も早く復活することを願っています。
古い民家に下足を脱いであがり、畳の上で手打ちそばを食す。
この店の売りは何よりもそこにあり、年輩者やちょっとした昼食の軽い接待に利用できる。
値段の設定もそれなりで、恥ずかしくない。
私は天せいろ大盛1700円をよく利用する。味も量も悪くない。
少し普段よりちょっとシチュエーションを持たせたい時に気軽に利用できる、そんなお店だ。
膝などに難あって座敷に座れない方は奥にテーブルの椅子席もある。
立地と建物はアンマッチなのが惜しい、ロケーションも良くはないが、
初めての人をお連れして車を降りて、この建物を目で楽しみ門をくぐって履き物を脱いであがる。
それで十分だ。それを用意してくれたお店だ。
蕎麦は以前とはだいぶ落ちている。
単品の玉子焼きも試した。東京で生まれた私は寿司屋や蕎麦屋で食べる玉子焼きが大好きだ。
蕎麦屋の玉子焼きはその店のダシやつゆの旨みが表現されて、どの店も大事にしている一品だ。
さて、ここは、何の味もしない。。
宮城県の玉子焼きは、これが普通なのか?
そして、海老をはじめとする天ぷらには黒茶色の大きなつぶつぶが無数にまぶされている。
心配になって尋ねたくなる様態だ。
それは蕎麦の実だという。そこまでして蕎麦三昧を仕掛ける気持ちは評価したいが、
それよりも先ず、衣が厚過ぎて、フリッターの如し。天ぷらの香りも立ちのぼってはこない。。
さすがにこれは宮城県のこれが標準だ、などと言う人はいないと思うが、
私は、天ぷらの何ともいえない食欲をそそる良い匂いとカラっと揚がった仕上がり、
さらにその盛り付け方で目までも楽しませてくれて、これが旨い蕎麦と組み合わさると、心が豊かになれる、
そうしたひと時が過ごせたかどうかも、値段、すなわち対価の重要な要素と思っている。
以前、わざわざこれは手打ち、これは機械打ちと
正直に品書きに記す誠実さを評価したのだったが、今現在の品書きにはそれらの記載もない。
絶品と評価した蕎麦のハンバーグは今やっていないが、それの復活を期待する。