そば処 葵
そば 4.18 | つゆ 4.00 |サービス 4.27 | 雰囲気 4.27 | 周辺 4.00
▲黄色の店頭幕が目を引く外観。
明るく清潔感のある入口は上品な雰囲気を醸し出しており、どんな店内だろうと期待を膨らませながら暖簾をくぐる。中に進むと右手にはオープンな厨房、テーブル席が4卓と小上がり席がある。こじんまりとしていて綺麗な店内だ。
窓際には季節の花がさりげなく飾られ、色とりどりの色紙がちりばめられた障子からは柔らかな光が入り込み、落ち着いた空間でゆったりくつろぐことができる。
調和のとれた内装の配色に食欲がそそられ、これから出てくる蕎麦への期待に胸が膨らむ。
▲ざるそば(850円)。
以前料理人だったご主人は、特に蕎麦が好きで上手く打ちたいと考えていた。 独学で蕎麦打ちに挑戦してみたものの、中々思うように行かず、一度はあきらめかけたという。 それでも数年後、蕎麦打ちの名人との出会いをきっかけに蕎麦打ちに再挑戦。 名人に手ほどきをうけながら、蕎麦の奥深さや魅力に嵌っていった。打てるようになるにつれ、上手く打ちたいという思いから、次第に人に振舞いたい、蕎麦一本で勝負したいと強く思うようになり、本格的に蕎麦の道へと進むことを決意した。
その後は蕎麦打ちをさらに極める為、職人の元で修業。蕎麦屋を開く為に奔走し、2012年の夏、念願のオープンに至った。
開店までの道のりは右も左も分からず、かなりのハードスケジュールだったという。物件が決まってからオープンまでわずか1カ月半。機材の手配や内装工事に大忙しだった。 そんな慌ただしい中でも無事開店できたのは、家族の協力、友人の手助けがあってこそだと語ってくれた。
美里町の長閑な町並みが続く県道19号線沿いを通ると、黄色の店頭幕が目を惹く店がある。 2012年8月9日にオープンした「そば処葵」だ。
JR東北本線小牛田駅から徒歩15分と、車でも徒歩でも気軽に立ち寄りやすい場所に店を構えている。
▲上品で落ち着いた雰囲気。
そば処葵の蕎麦は細打ちで、のどごしが良く食べやすい。 蕎麦粉は山形産や北海道産など様々。時期によって産地を変えているため、来る度に違った蕎麦の香りと味を愉しめる。
もともと調理畑を走ってきたご主人。
味の決め手となる出汁には特に気を使っている。
食材の旨みがより引き立つよう、料理によって出汁の取り方も変えているという。
中でもサイドメニューのだし巻き玉子は絶品で、お持ち帰りしたいと頼むお客さんもいるほどだ。そういったお客さんの希望を気軽に引き受けてくれる所も嬉しい。
天ぷらや漬物、季節のメニューには実家の農家で育てた新鮮な野菜を使っている。夏には夏、秋には秋の旬の野菜を満喫でき、夏にぴったりのサラダ蕎麦はレタスやトマトをふんだんに使った見た目も爽やかなメニューだ。
また、季節が変われば、冬場はかき蕎麦、春には寒ざらし蕎麦…と、その時期ならではの味を愉しむことができる。
おすすめの「葵ざる」は上天ぷら、鴨南蛮、さらに辛み大根が付いたボリューム満点のセット蕎麦。あれもこれも味わいたい人にうってつけの欲張りなごちそうである。 蕎麦の実が乗った濃厚アイスクリームは食後のデザートとして、甘いもの好きには嬉しい一品だ。 メニューには載っていないが、タイミングが良ければそばがきも食べられる。混雑時を避けて行ってみるのも良いだろう。
▲上天ざる(1,600円)。抹茶塩でいただくえび天2尾と自家製野菜の天ぷら。
▲夏季限定のサラダ蕎麦(1,300円)。自家製の新鮮野菜がたっぷり。
そば処葵が開店してから1年、特に宣伝はしてこなかったそうだが、その評判は徐々にクチコミで広がり、今では遠方からのお客さんや地元の常連客で賑わうようになった。
こだわり蕎麦と店主の人柄が魅力的な納得の店だ。
おすすめは自家製野菜を使った天ぷら、お客様からも好評です。
こだわりの蕎麦をぜひ食べに来て下さい。
皆様のご来店をお待ちしております。
- 店名
- そば処 葵
- 電話
- 0229-32-2005
- 住所
- 宮城県遠田郡美里町北浦字姥ヶ沢36-2
- 営業時間
- 11:00~14:30(蕎麦が無くなり次第終了)
- 定休日
- 水(祭日の場合は翌日)
- 席数
- 22席
- 喫煙
- 不可
- 駐車場
- 10台