川音亭
そば 4.45 | つゆ 4.36 |サービス 4.33 | 雰囲気 4.33 | 周辺 4.30
仙台から青根温泉に向かう457号線を進むと、深緑の中にひと際目立つ柑子色の建物が見える。川音亭は道路沿いに面した場所に位置し、この蕎麦のために遙々遠方から訪れる客もいるそうだ。
川音亭という名称は、近隣を流れる「川音川(かわおとがわ)」に由来する。この川は、地元では”かわどがわ”と呼ばれ親しまれており、その呼び名を大事にしたいというご主人の思いから「かわどてい」と名づけられたそうだ。
▲蔵王の雄大な景色は四季折々でいろんな表情を見せる
5千坪という大きな敷地に店を構え、6年になる。
「美味しい蕎麦を作るには美味しい水が大事」と語るご主人。
蕎麦の決め手となる水は、主人自ら重機を使い掘り当てたそうだ。
川音亭自慢の天然水を使用した蕎麦は、蕎麦本来の香りがそのまま引き出され、ツユを付けずに頂いても十分に美味しい。 ツユは若干辛めになっており、蕎麦の甘みをより一層引き立てる。
▲蕎麦の香りが口いっぱいに広がる
▲ 雄大な蔵王山麓を望むロケーションに建つ
家族で切盛りするとてもアットホームな店舗である。おかみさんが気さくに声をかけてくれ、心を和ませてくれる。
店内にはテーブル席が3つと座席3つが用意されており、大きな窓からは雄大な景色が一望できる。四季折々の風景を愉しみながら味わう蕎麦は、また格別である。
▲ 下足天ざるそば1,000円
川音亭は通常の十割そばの他に寒ざらし蕎麦を1年中楽しめる貴重な店である。
当初、期間限定であったがお客さまの要望に応え通年楽しめるようにしたという。
蕎麦は十割の手打ちにこだわり、午前と午後に丹精こめて打つ。 宮城では珍しい「たたきのし方式」で蕎麦を打つそうだ。出来上がった蕎麦は、コシが強く噛みごたえがあるが十割特有のゴツゴツした感じではなくツルっとした喉ごしで絶品の蕎麦である。
サクっと揚がった天ぷらは、地場の素材にこだわり自家栽培された野菜や、季節によっては山菜やきのこも楽しめる。
窓からの眺めが四季折々変化します。大自然の中、恵まれた環境でやらせていただいています。
寒ざらしそばは通常は春限定ですが、そばの実の保管に気を使い一年中美味しく味わえるよう努めています。
是非ご賞味ください。