そばの里 がんこ
そば 4.67 | つゆ 4.40 |サービス 3.80 | 雰囲気 4.07 | 周辺 4.07
▲シンプルで凛とした店内
今では珍しくなった囲炉裏や木の引き戸、裏には広大な畑など自然の中に溶け込んだ質素ながら侘び寂びを感じる店舗である。
以前、建築業をしていたというご主人自ら改装を行い、昔の雰囲気をそのまま活かしたシンプルな古民家風の内装になっている。
まるで昭和初期に戻ったまま時を止めたような空間は、雑念を払い無心にそばを味わう道場の感が漂う。
▲トラクターでそばの種をまくご主人
もりそば一品に全ての思いをぶつけ、真っ向から勝負を挑んでくるような姿勢はまさに”頑固”
蕎麦は、黒くゴツゴツとした印象の所謂「十割田舎そば」であるが、一般的な十割田舎そばよりも食べやすく仕上げられておりそばの香りや甘味も抜群である。
それに合わせるつゆは、この界隈に湧く新鮮で美味しい水を使用。辛目に作られたつゆは、そばとの相性が良くそばの美味しさを引き立ててくれる。
付け合せにはじゃがいもの煮っ転がしと漬物、薬味は辛味大根とネギを使用。
もりそば一品ではあるが、がんこにこだわっているだけあって蕎麦はもちろんのこと、付け合せにも無骨さと情熱が伝わってくる。
この飾らない素朴な味わいに誰しもが、きっと魅了されることだろう。
▲素材の味が引き立つ、素朴な味わいの蕎麦
白石から山形へ向かう国道113号を車で走る事約40分。国道沿いの看板に従い、山道を進むと自然に囲まれた静かな山懐にひっそり佇む「そばの里 がんこ」にたどり着く。
駐車場から更に小道を降りると、余計な装飾は一切無い無骨な店舗が見えてくる。
趣味のそば打ちから一転、「自分で極めたそばの味を頑固に守っていこう」という思いから”山里のそば がんこ”と命名し平成13年4月に開業した。
店名から”頑固親父”を想像しがちであるが、ご主人は気さくで優しい人柄である。しかし、蕎麦へのこだわりには”がんこたる思い”を貫いている。
店内には電話を置かず、メニューも「田舎もりそば」一品のみで、そば粉も栽培から製粉まで全てを自ら行う自家栽培・自家製粉というこだわり様。
蕎麦の実は店から少し離れた場所にある6ヘクタールの畑から収穫する。当初は会津産の種を蒔いて栽培していたが、現在は七ヶ宿の在来種と混じった独自の種になっている。
「そばに専念するために、何もやる暇がない」と語るご主人。農繁期は、店を休み畑仕事に専念することが多くなるそうだ。
▲ご主人が世話をしている6ヘクタールものそば畑。
▲田舎もりそば1,000円。付け合せは左からじゃがいもの煮っ転がし、きゅうりのつけもの、薬味(辛味大根・ねぎ)
そば本来の香り・甘味を味わってもらうために「もりそば」一品で
勝負しています。
是非、一度ご賞味ください。
- 店名
- そばの里 がんこ
- 電話
- なし
- 住所
- 宮城県七ヶ宿町字侭ノ上54
- 営業時間
- 11:30~15:00
- 定休日
- 火曜
12月中旬~3月末休業 ※積雪量により変動 - 席数
- 24席
- 喫煙
- 店内禁煙
- 駐車場
- 20台