滝庭の関 駒庄
そば 2.89 | つゆ 3.22 |サービス 3.00 | 雰囲気 4.33 | 周辺 4.33
▲100余年の時を刻む古民家を修復した、歴史のある店舗。
やくらい山を背に建つ店舗は、この地に残る古き良き民家を修復したもの。
農家であった小松家が代々継いできた家屋を、そば処を開店させるために旧小野田町が譲り受けたそうだ。
築100年以上経つというだけあり、威風堂々とした姿である。
庭先の小川や水車は平成8年の開店当時に造られたということだが、歴史のある店舗にしっくりと合っていて味わいを深めている。
▲そばは太めでこしのある田舎そば。
駒庄のおすすめは、そばや天ぷら、様々な小鉢が並ぶ「そば定食」。
近くの「やくらい土産・山の幸センター」で毎朝仕入れる新鮮な野菜と、そばを使った料理が楽しめる。
素朴ながら記憶に残る美味しさだ。
メニューは今では豊富だが、開店当初は「ざるそば・かけそば・天ざるそば・天ぷらそば」の4種類だけであった。
店長は「スタッフ皆で協力してメニューを考案しました」とにっこり微笑む。
この店の温かい雰囲気は、スタッフのチームワークの良さでもあるのだろう。
昔の農家の素朴な温もりを感じながら、そばを味わうことができる。
国道347号線を西に走り、途中、やくらい山の方向へ左に折れる。
山の緑を眺めながらゆるやかな坂を進んでいくと、6キロメートル程進もうかという辺り、右手側に大きな施設が現れる。
昔々、山形県との往来を取り締まる立板御番所が置かれたやくらい山の麓の保養地、「やくらいリゾート」である。
「滝庭の関 駒庄」はやくらいリゾートの一角の、さらに進んだ場所にある。
立派な看板と堂々とした建物が目を引く、風格のあるそば処だ。
▲やくらいガーデンや温泉で知られるやくらい山。庭園には水車小屋や小川が。店内は木肌が心地よい。
店内に入ると、開店時の修復の際にも手をつけていないという太い梁や漆塗りの扉、囲炉裏が目を引く。
隅々まで見て歩きたくなるほど広く、席は80程あるそう。
畳と木肌の温もりが心地良く、つい長居してしまいそうだ。
解放感のある大きな窓からは、手入れの行き届いた美しい庭園が眺められ、そばをより一層美味しくしてくれることだろう。
▲定食の小鉢には「湯がいたそばの実」や「そば海苔巻」も。料理に使う野菜や山菜は、地元産の採れたての新鮮なもの。サクッと揚がった天ぷらは、味はもちろん量にも大満足だ。
「滝庭の関 駒庄」は現在は公社が運営しているが、元々は旧小野田町農政課が地元の雇用促進のために立ち上げた。
その際、山形で修行した代表1名が講師となり、スタッフに技を伝えたそうだ。
現在、立ち上げから十余年、技を受け継いできた店長の畠山さんをはじめ、地元育ちのお母さん方がスタッフとなり日替わりでそばを打つ。
こだわりは、「三たて」。
地元と国産の玄そばをブレンドし、石臼挽きにしている。
挽きたてのそば粉を毎朝手打ちし、売切れたらまた打つそうだ。
1ヶ月寝せてまろやかにしたかえしを使ったつゆと、口の中に広がるそばの香り・甘みの絶妙なバランスを味わってほしい。
▲駒庄前の「農村庭園」には小川が流れる。美しい自然の中で五感が研ぎ澄まされていく。
ほっとする雰囲気だと喜んでくださいます。
実家に帰ってきたような感覚で、ゆっくり過ごしてください。
【イベント】 毎年、11/3(祝・文化の日)は「新そば祭り」!
ざるそばの食べ放題を千円でご提供します。是非お越しください。
- 店名
- 滝庭の関 駒庄
- 電話
- 0229-67-7275
- 住所
- 宮城県加美郡加美町字鹿原山下3
- 営業時間
- 11:00~17:00 ※12~2月は15:00まで
- 定休日
- 12~3月:第1・3月曜日
4~11月:無休 - 席数
- 80席
- 喫煙
- 店内禁煙
- 駐車場
- 30台