ペンションそば処 飛鳥
そば 3.75 | つゆ 3.38 |サービス 3.62 | 雰囲気 3.62 | 周辺 3.88
国道457号線を遠刈田温泉街から1.2キロメートルほど登っていくと、左手に「ペンション飛鳥」の看板が見えてくる。
奥まったところに「蕎麦」の垂れ幕が掛けられた玄関がある。
朱色が目を引くモダンな外観と、「蕎麦」ののぼりに胸が躍る。照明の光に誘われ、店内へ。
出迎えてくれたのは、立派な髭をたくわえ、職人気質が漂う飛鳥の店主、土内さん。
人懐っこい笑顔が和ませてくれる。
▲やさしい光の店内。落ち着いてそばを楽しめる。
蔵王の賽の河原で生まれ育った店主は、山菜採りの名人だ。蔵王の山菜採りの第一人者と呼ばれるほどである。
その日に採った山菜やきのこを天ぷらなどに料理してくれる。
天然の山菜を味わえるのは、蔵王ではここだけ。季節の山菜を目当てに、遠方から足を運ぶお客さんも多い。
▲天ざるそば。手打ちの二八が味わえる。
店主は自家栽培・自家製粉・手打ちにこだわる。蔵王にある店主の畑でそばを育て、ローラーで挽いたものを二八の手打ちにする。
「そばは好みが様々なので、自分の好みに基準を合わせて作っている」そうだ。
付け合わせの豆腐も豆から育て、デザートの果物も自家製。その手間はかなりのものだが、「全て自分で手をかけてやらないと気が済まない」のだという。納得するもののみ食卓に出し、妥協はしない。
「そばは大衆が食べるもの。気軽に来て欲しい」と、店主は願っている。
▲列車の中に源泉かけ流しの温泉がある。日帰り入浴は10:00~16:00まで。完全予約制(貸切)。予約はお早めに。
▲鮮やかな朱色が目をひく外観。
靴を脱ぐと、畳の感触が疲れた足に心地よい。
店主に案内され、調度品や季節の花々の飾りを楽しみながら奥へと進む。
通された部屋は、少々暗めだが落ち着ける、丸い大きなぼんぼりが印象的な食事処だった。
店名でお気づきの方も多いと思うが、飛鳥はペンションでもある。その歴史は27年と長く、1日3食分食すほどのそば好きが高じて4年前からそばを出すようになった。
ペンションは、ゆったりくつろいでもらうため、1日限定9組の完全予約制だ。
食事処は20時まで開いており、30席あるので、グループで来てものんびり過ごせそうだ。
▲英国式ガーデナーでもある店主が活けた花々が、店内のいたるところにある。
▲そば膳。飛鳥自慢の料理をすべて楽しめる。
山を愛で、源泉かけ流しの温泉でゆったり過ごし、蔵王のそばを食す。
そんな休日を過ごしてみてはいかがだろうか。
源泉かけ流しの温泉も自慢です。ご家族揃ってのんびりしにいらしてください。
- 店名
- ペンションそば処 飛鳥
- 電話
- 0224-34-2519
- 住所
- 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉北山31-12
- 営業時間
- 10:00~20:00
- 定休日
- 不定休 ※金曜日が多い・要TEL確認
- 席数
- 100席
- 喫煙
- 可
- 駐車場
- 20台