花いかだ
▲県道25号線沿いの看板。ここを曲がると駐車場が見える。
明るく広々とした清潔感のある和室。
靴を脱ぎ座布団に座れば、ほっとこころが落ち着く。
各席には季節の花が活けてあり、食卓を優しくそっと彩っている。
窓からは店主手造りの庭や池を望むことができる。一枚の絵画のように美しい風景だ。
夏には窓を開放し、山の清涼感溢れる風を感じながら、美味しいそば食すことができる。
▲大根おろしと季節のものを乗せた、彩り鮮やかな花おろしそば。
▲天せいろそば
店主の氏家さんは、元々建築意匠設計を生業としており、自ら藪を切り開き家を建て、庭や池、散策路を造った。
当初はセカンドハウスとして利用するつもりだったが、友人の「そば屋でもやったらいい」という一言が、きっかけであり、はじまりであった。
建築設計を辞め、50歳で店をオープン。
自然をこよなく愛す氏家さんは、店名に山に自生する植物「花いかだ」と名づけた。
三年が過ぎた今では、そばは勿論のこと、行く度に変化する美しい庭を楽しみに何度も訪れてくれるお客さんも多くなったそうだ。
店主が造る庭や散策路には花々が咲き誇る。
度々顔を出すというカモシカや野うさぎ、様々な鳥たちも、そんなお客さんと同じように花や自然を愛でにやってくるのかも知れない。
花いかだは岩沼市と柴田町の境に、山懐に抱かれるようにある。
仙台方面から、柳生・愛島を通る県道39号線を南下。ガソリンスタンド(エネオス)のある交差点を村田方面へ右折し、県道25号線に入る。
途中の看板に従い進むと、10台以上入る広さの駐車場がある。
車を停めて散策路を進むと、手入れされた花道と里山を背にした趣のある民家が現れる。
「こだわりは特になく、おいしければいい」と言う店主の打つそばは、細麺の二八そば。
そば粉は主に石臼挽きのぼたんを使用しており香りが良い。
喉越しよく、つるつると食べやすいのが特徴だ。
天ぷらや煮物は、主に地元で採れた野菜を使用している。
地元の奥様方が強力なスタッフとなり料理してくれる。
採れたての季節の山菜天ぷらは薫り高く、なんとも贅沢な逸品である。
メニューはそばだけでなく、一品料理やデザートも充実している。
訪れてくれた人に、できるだけのんびりと過ごしてもらえたら。
そんな想いから、品揃えを多く用意しているそうだ。
そばを待つ間に豆腐を、食後にはそばかすてらを・・・と自分の献立を考えるのも楽しい。
自然いっぱいの花いかだ。
食事を終えたら散策路を通り近くの沼へ足を運ぶのも、楽しみのひとつ。
ひとたびここへ来れば、また訪れたくなるだろう。
【お知らせ】 9月より「花いかだランチ」始めました!
『せいろそば・お料理3品・ゆば豆腐・季節の替わりご飯・スウィーツ付コーヒー』がセットで、お得な1,200円!(スウィーツ・コーヒーなしは1,000円。)彩り豊かで、女性の方にご好評いただいております。
※平日限定・先着10名様
- 店名
- 手打ちそば 花いかだ
- 電話
- 0224-56-2531
- 住所
- 宮城県柴田郡柴田町大字富沢字猪倉26-46
- 営業時間
- 11:00~16:00 ※L.O.:15:30
- 定休日
- 木曜日(祝日営業) 年末年始
- 席数
- 喫煙
- 不可
- 駐車場
- 18台 ※大型バス可