そば処 壽庵(空海工房)
そば 4.29 | つゆ 4.24 |サービス 4.24 | 雰囲気 4.45 | 周辺 4.13
「壽庵」は、都会の喧騒から完全に遮断された、里山の麓に位置している。
看板を頼りに県道14号線を曲がり、田んぼ道を左手に進むと左側に現れる。
「壽庵」の大きな看板が目立ち、わかりやすい。
山を背にした赤屋根の民家。のどかな風景に日々の疲れが癒される。
▲どこか懐かしさを感じる家屋。
駐車場から店へと足を進めると、可愛いらしい柴犬が迎えてくれる。小さく一吠え挨拶したあと、客の来訪を告げに奥へと戻って行く。
店内は「田舎の実家」という表現がぴったり。つい「ただいま」と言いたくなる。
奥に長い畳部屋が続く。渡り廊下の大きな窓越しに、庭園と前山が季節を感じさせてくれる。
庭には、四季折々の花が年中咲いており、見るものの心を和ませてくれる。
▲春には庭の130本もの桜が咲き誇る。
▲座席は50席ほど。団体でも利用できる広さだ。
壽庵の店主の太田さんは、山形の小国そばに魅せられこの世界へ転身した。
山形・新潟の蕎麦を食べ尽くし、他に負けないうまいそばを研究。
全国の皆さんに食べてもらいたい気持ちから、日持ちする二八そばを完成させた。
▲体に良い蕎麦と一緒に、畑で採れた新鮮な野菜をいただける。
▲心がやすらぐ店内
▲遠目にも目立つ赤屋根の壽庵
外観は、この地で長年続く旧家の佇まいで、良く手入れされた庭に店主のおもてなしの心が感じられる。
敷地を奥へと進むと、左手にはそば処、右手には駐車場がある。
庭の奥にある山も壽庵の敷地で、店主自らが植えた130本もの桜が楽しめる。桜の品種は花海棠(はなかいどう)、八重桜、しだれ桜で春の開花が楽しみである。
▲やや太めでつるつる、もちもちした麺。固すぎないので、子供にも年配の方にも食べやすく、幅広い年齢層の方に喜ばれている。
▲そばの販売、全国発送も行っている。写真の田舎そばの他に「えごま健康そば」や、竹炭入りの「かぐや姫」もある。
つゆは特注のものに手を加えているそう。
蕎麦は山形の最上早生(もがみわせ)と階上早生(はしかみわせ)を合わせ、自然薯(じねんじょ)と小麦でつないだ二八の中太・田舎そばだ。
食感は見た目の硬さとは異なり、もちもち感がありつるっとした喉越しでお年寄りや子供も美味しくいただける。
そばの種類も豊富で、えごま油を練り込んだ「えごまそば」や、竹炭を細かく砕いて練り込んだ「かぐやそば」がある。えごまは自家栽培したものを使い、竹炭は大学の粉砕技術を利用するなど、手間もひとしおである。
開業当初は生そばの販売のみであったが、お客さんの声に応え、平成18年4月にそば処を開いた。
そばは山形の職人が前日に打ったものを使っている。
他では味わえないまぼろしと呼ばれるそばを一度は食して欲しい。
敷地には130本の桜をはじめ、四季を通し様々な花が咲きます。お花見の名所である「一目千本桜」も車で5分の距離です。
四季の花々を見ながら、じっくりとそばの風味をお楽しみください。